クーリング後、いよいよペアリングを行っていきます!
といっても、これまでの経験上、個人的にはペアリングが最大の難関だと思っています。
今回も我が家の成功例から、ニシアフのペアリング方法について紹介していこうと思います。
クーリング後の餌やり
クーリングが終わり、餌を食べ状態が安定したらペアリングを行っていきます。
ここで、♂は発情により餌食いが悪いこともありますが、♀にはしっかりと餌を与え状態を安定させます。
2~3回餌をやりフンを確認できたらOKとしています。
♂の発情とペアリング時の注意点
♂は発情すると尻尾を震わせ、♀に咬みつきます。
さらに、かなり発情している場合は同時に首を横に振ったりカクカク動きを刻みながら♀にすり寄ったりします。
このとき♀が発情していなければ♂を咬んで抵抗することがあります。この場合、もちろんすぐに引き離し中断します。
ここで、発情中の♂や抵抗中の♀に触れる場合は、咬まれてしまうことがあるので十分に注意します。
ペアリング開始
ペアリング時、まずは♂と♀を同じケージに入れ見守ります。
多くの場合は♂を♀のケージに入れますが、手で触れることで発情の妨げになってしまう♂もいます。
このような神経質な♂の場合は、♀の方を移動させることもあります。
面会して♂が発情し、♀がすんなり受け入れ、しっかり繋がっていることを確認できたら成功です!このとき♂の生殖器がしっかり♀の総排泄腔に入っているかを目視します。
成功しても、念のためにあともう1回、日を改めて交尾させます。(追い掛け)

♀がカチカチやシューシューと音を立てたり、♂に咬みついたりしながら拒否している場合、その日は上手くいく確率はかなり低そうです。一度引き離し日を改めます。
ペアリングしても上手くいかないとき
♂が発情しないor ♀が受け入れない場合
大前提として、♂と♀の発情が始まるタイミングはズレていることが多いように思います。
我が家では、♂が先に発情し、♀が遅れて発情してくることが多いですね。
一度失敗しても諦めず、日を改めながら何度もトライしてみます!
ある日いきなり、♂が発情したり、♀がコロッと受け入れたりして成功しちゃうパターンも多いのです!!
♂が発情してもすぐ止めてしまう場合
元々ニシアフは夜行性ということもあるので、部屋をうす暗くした状態でペアリングをしてみます。
明るい時よりも♂の集中力が長続きすることがあります。
♂が慣れていない場合
交尾未経験の場合、♂♀とも発情して頑張っているけれど中々成功しないこともあります。
また、♀の胴回りや尻尾が太い場合でも♂が手こずってしまうことがあります。
そういう時は♂の手助けをしてあげることで上手くいくことがあります。
方法としては、♀を♂に密着させたり、お互いの位置を上手く合わせたり、♀の尻尾を持ち上げたりとその時によって様々です。
♂を触る場合は♀の身体と勘違いして咬まれてしまうこともあるので注意が必要です。
仮に、♂が自分の総排泄腔を何度も♀に擦りつけている場合はかなり良いところまで行っています。
一度は手を加えず見守ることも手ではありますが、それで上手くいかなかった場合、次は手助けしてあげるようにしています。

同居によるペアリング
個人的にはできれば避けたい最終的な方法ではありますが、ペアで同居させてしまうという方法があります。
メリット
- 飼い主の手間が省ける
- ペア同士で過ごす時間が長く、お互いの発情が合致するタイミングを逃さない
- 夜中の活発な時間帯でも長時間ペアリングできる
デメリット(全て経験済み)
- ストレスによって食欲不振や体調不良に陥るリスクがある
- 傷つけ合いケガをしてしまうリスクがある
- マンネリ化によって♂が発情しなくなるリスクがある
- ♀が産卵してその卵が有精卵かどうかを確かめるまでは、ペアリングの成功が不確実である
この方法を行う前にペアの仲をよく確認してから判断しましょう。
まとめ
今回はニシアフの繁殖の中でも最難関であるペアリングの方法について紹介してきました。
ニシアフといっても色々な個体がいます。
その生体たちの性格や身体的特徴に寄り添って色々試行錯誤することが必要だと思います。
すんなり上手くいくペアもいれば、どうしても上手くいかないペアも中にはいます。
過度な粘りは避け、発情期が過ぎれば諦めることも大切です。
その年はダメでも翌年は成功するというパターンも普通にあります。
♀が拒否をしたらすぐに引き離し日を改めることだけは徹底します。
そしてそのまま♂の発情期が過ぎてしまったらそれは仕方のないことなのです。
ペアリングの失敗は珍しいことではありません!!
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